プロの棋士を育てま将

プロ棋士を目指す子供たちの記録

心の持ちよう

ここのところ、次男の将棋離れが見られました。

Aクラスに上がってからは強い相手ばかりで、毎回ほとんど負かされて面白くない日が続いたからと思われます。

ついには「(1年間通ったので)もう十分かな…」とつぶやいたりしていました。

強制してはかわいそうなので、最後は次男が決めるとしても、もう少し続けてみたらと促したのが、将棋教室(将棋大会)の2日前の金曜日。

 

日曜日は将棋教室の中での将棋大会、月曜日(祝日)は別の将棋大会(公式戦)です。

両方ともあまり勝てず、『もう将棋教室はやめる!』とベソをかく姿が想像されます。

ああ、一緒に教室に通う楽しい日々もついに終わるのかと覚悟しました。

 

土曜日、就寝前に長男を対局に誘い、調子を整える意味でこちらはいつもより多く駒を落として対局しました。

長男は接戦を制し、気持ち良く一日を終えました。

次男を対局に誘うかどうか悩みました。

さらに将棋離れが進んだらどうしようという懸念からです。

しかし、人は誘われて悪い気はしないはずと思い、軽い言葉で誘ってみました。

意外にも、『待ってました』的な感じで盤の前に座ったのでした。

1局目は次男が惜しい負け方をして、それで火が付いたのか「もう一回!」が出て嬉しかったです。

次は次男が勝ち、気持ちよく眠りについたようです。

 

ここのところ次男が負けるのには、玉を囲わないで攻める(居玉)のが原因の一つでした。

普通は守るより攻める方が楽しいので、玉を囲うのは楽しさを我慢することになります。

土曜日就寝前の対局で、次男は1局目が居玉での敗北だったので、2局目は囲いを作ってから攻めてきました。

囲いの固さを生かして勝ちきり、囲いの大切さを思い出したようでした。

 

 

日曜日、今日が次男と教室に通う最後の日になるかもしれないと思いつつ家を出ましたが、道中次男から意外な言葉が。

「今日は玉を囲ってから攻めるわ!」

「今日も明日も将棋教室やから、頑張るでー!」

金曜日までのマイナス思考が嘘のようでした。

土曜日のたった2局の将棋だけで、こうも変わるものかと驚きました。